二十歳の記念

来月の7日で二十歳になる息子に何か特別なものをプレゼントしたいとかみさんがその贈り物に悩んでいる。以前、「何が欲しい?」と尋ねたら「財布が欲しい」と言ったそうで、自分が「カンガルー皮の財布はどうだっ?」って言ったら二十歳の記念にうちの店の商品をあげてどうするのっ」と怒られた。


自分でも「しまった」と思ったが、さらに思いやりが無さ過ぎると畳み込まれてしまった。
もう二十歳かぁ。。しかし、二十歳の記念日としては最悪のタイミングになったとつくずく思う。ここでは日本のように二十歳を祝う成人式も無いし、せめてシドニーに出向いて家族3人で祝ってあげたいと思うが、今はそれすらも叶わない。


もうすぐ大学の卒業式も控えていて、かみさんは以前からこの卒業式をすごく楽しみにしていた。節目となる行事だけに参加したかったのだが今はそれも出来なくなってしまった。だからせっかく卒業しても一人だけの家族もいない寂しい卒業式になる。そして今年はクリスマスもケアンズに帰って来ないようだ。


何と言う人生の 巡りあわせだろうか。。仕方が無いが。。 ただ、今回は何もしてやれない息子に、かみさんは密かに貯めた貯金でルイ・ヴィトンの2つ折りの財布を買ってあげるつもりらしい。本人は「今は大変だからいらない」と言ったそうだが「二十歳の記念なので特別なものをあげたい」と心は決まっているようだ。