マンゴーの季節

マンゴーの季節がやってくる! 広い国土を持つオーストアラリアでもマンゴーが出来るのはごく一部、北東部沿岸の地域に限られている。中でもケアンズから少し内陸に入ったマリーバと南に下ったボーエンで収穫されるケンジントン・プライド種は、赤みを帯びた桃のような色あいのマンゴーでピーチマンゴーとも呼ばれて特に人気が高い。


マンゴーがオーストラリアに伝わったのは19世紀の頃、当時インドとの馬の交易を通じてそれをきっかけにマンゴーがインドからオーストアラリアに持ち込まれたのが始まりとされている。その後、品種改良を重ねながらマンゴーとしては世界最高品質と称される今のケンジントン・プライドが誕生したらしい。


北東部沿岸の風土は気候や土壌がマンゴーの栽培に最適だったようで、中でもボーエン産・マンゴーとマリーバ産マンゴーが代表的、甘く香しい独特な舌触りは多くの日本人観光客を魅了してきた。マンゴーの最も旬な時期が12月なので、日本のマンゴーの季節と逆になることもあり、この時期に味わえるのも南半球ならではで魅力だったのだろう。


マンゴーはβカロチンが多く含まれているので健康に良いフルーツだ。細胞の老化を抑える抗酸化作用の働きに加えて、貧血予防に効果がある葉酸や腸の働きを整える繊維も多く含まれているらしい。この季節、ケアンズに来たら是非とも世界一と呼び声高いこのケンジントン・プライドの美味しいマンゴーを味わってほしい。