メルボルンカップ

ビクトリア州は昨日の感染者が0だったことから、ロックダウンを解除する意向を示す動きが出て来た。今までメルボルン近郊は闇に包まれたように社会活動が制限されていたので、街にとっては明日に繋がる光明を見出したのではないか。クィーンズランドに住む我々にとってもビクトリア州との再開を今か今かと心待ちにしているところだ。


そうした中で今年も例年通り11月3日にオーストラリアの国民的行事である競馬のメルボルンカップがフレミントンで開催される。今年で160回を迎える記念の大会だが残念ながら今年はコロナ禍なのでいつもとは違うメルボルンカップになりそうだ。ただこの時だけはコロナの事は暫し忘れてオーストラリアの人はいつものように、この1861年からの歴史を受け継ぐオーストラリア最大の競馬の祭典に熱狂するのだろう。


先日、京都競馬場で行われたG1レースの菊花賞で無敗の三冠馬を達成したコントレイルが日本では熱狂冷め止まないと思うが、実は今年のメルボルンカップでも日本の馬が出場する予定だ。馬の名は「ハッシュ・ライター」、残念ながらオッズは301倍と高くは無いがもし当たれば万馬券だ。当然、日本の馬なので何か応援したい気になる。


過去にもメルボルンカップでは2006年に日本の馬が優勝した記録が残っている。この時は岩田康誠騎手が騎乗したデルタ・ブルースという馬が1着でゴール、さらに2着も日本の馬というワンツーフィニッシュで快挙を成し遂げた大会だった。暗い話題が先行するメルボルンでもこの日だけは特別な瞬間が待っている。