心を和ませる花

フランネルフラワーのスキンケア―が日本の旅行者に良く売れている。すっきりとした香りが特徴で甘くない。先日、このフランネルフラワーの切り花をメーカーの営業代理人の女性が持って来てくれた。早速、これに合いそうな以前はハチミツが入っていた瓶に入れて商品といっしょに飾ってみた。


フランネルフラワーはオーストラリア固有のネイティブフラワーで特にニューサウスウエルズ州の南東部に多く咲く。白い色の花が咲くセリ科の多年草植物で正しい学名はアルチノータスという。花言葉は高潔や誠実という意味を持ち、その白い花の清楚なイメージから花嫁が持つブーケの花にも使われて来た。


フランネルフラワーは、花や葉が柔らかい毛織物のようにふわふわした感触で花や葉、茎に細かい毛がびっしりと生えているため、まるでネルシャツの素材であるフランネルを触った時の感触に似ていることから、フランネルフラワーの名が付いた。この手触りからオーストラリアではよくヴェルベッティ・ネィティブスとも言われている。


フランネルフラワーは乾燥した山岳地帯、特にシドニーから車で1時間半ぐらい離れたブルーマウンテンという国立公園に咲いていることで有名。残念ながら熱帯雨林のノースクィーンズランドには育ち難い。店に飾った一凛のこのフランネルフラワーの花が今も不思議と心を和ませてくれている。