憶えていてくれた

3月も後半に入って卒業旅行の学生さんも減り、代わって春休みに入った家族連れや新婚さんが増えて来た。昨日は午前中にまとまった雨が降った影響で朝からお客さんが入れ替わり立ち代わりに入って来てまずまずの売上を作ることが出来た。日曜日は市内の多くの店がお休みなのでそれも功を奏した結果になったかもしれない。


そんな中、秋田から来たという新婚さん夫妻が店に訪れて二人と会話をしていると、20年前に奥さんがまだ小学校の低学年だった時にケアンズに来たことがあって、その時にうちの店で買い物をした思い出があると語ってくれた。その時の記憶が残っていて街の感じは忘れてしまったけど、何故かうちの店のことはよく憶えていると言っていた。


長いことやっているとこんなこともあるんだなと思った。その時の記憶がまだ残っているというのが嬉しかった。20年前と言えばケアンズが最も活気があった時、その頃を思い出しながら奥さんも今はだいぶ店が無くなってしまった感じで寂しいですねと活気が失われたケアンズを思いやっていた。


その奥さん、ウォンテッドが大好きだそうで動物園でウォンバットが木の穴倉に隠れていて見ることが出来なかったと残念がっていた。そしてうちでウォンバットのマグネットやコースター、絵葉書などウォンバットグッズをたくさん買って行った。また、いつか来てくださいねと言ったけど、今度来る時はもう自分の店が無いことは最後まで告げられなかった。