近くて遠い今

ケアンズではこれから本格的な夏を迎えようとしていて、人々の中にコロナ感染という意識はもう殆ど無くなっている。人々は大声で笑い、抱き合って固い握手をする、当然マスクなんて誰も付けてない。もう以前のような日常の中にあるケアンズに戻っている。違うのは町の中心が終わったことだけ。逆に郊外のローカルのエリアは活気を取り戻している。


日本は本格的な冬を迎え今が正念場、ここを何とか乗り越えれば春には明るい話題が待っていると思いたい。たった飛行機で7時間しか離れていないのにどうしてこんなにも違うのだろうと思ってしまう。日本だけではない、イギリスやフランス、イタリア、ドイツそしてアメリカなども今が正念場だ。このウイルスは冬場にかけて更に厄介なことが分かった。


しかし日本はこのコロナに驚くほど世の中が順応している。メーカーは次々と対策をうちだして換気空清機に換気できるエアコン、軽量で反射しないフェースガードや保湿マスクなど挙げればきりが無い。生活様式でも無人で出来立ての焼き鳥が出て来る自販機や外食でもテラス席にこたつが装備されていた。そう考えるとケアンズは日本に比べたらまるで江戸時代かと思うほど昔のまんまだ。


それでもここの人たちを見ていると皆な幸せそうで人生を心の底から楽しんでいる気がしてならない。日本の人にも今のケアンズが身近に体験できたらいいのに、どうしてこんなことになってしまったんだろう。。 もし、ドラえもんの「どこでもドア」があったらこの疫病のない南の楽園にすぐに来れるのになぁ。。飛行機でたった7時間の距離だけど、今は7億光年離れているような気がする。