大安売り

感謝祭が終った次の金曜日は「ブラック・フライデー」と呼ばれる特売の日、これって何だか良くわからない習慣だけど、早い話が感謝祭のプレゼントで売れ残った商品の在庫一掃処分を目的とした大セールの事らしい。収穫を神に感謝する神聖な日の翌日に大売り出しなんてちょっと面白い習慣だ。


このブラック・フライデーと呼ばれる特売だが、通常は半額ぐらいにする激安セールになる。定価の2割ぐらいではお客さんに全然響かないことが多くびくともしない、殆どの人が半額以上のセールを期待しているので、ショッピングセンターなどはここぞとばかりに朝から大賑わいになることが多い。


だた最近はネットショッピングで買う人が多くなったので、前のように買い物客で大混雑するような光景は少なくなったかもしれない。もともとブラック・フライデーと呼ばれたきっかけは、混雑する街中で警備に当たる警察官が通りに溢れる人込みで仕事が増えることからこれを嫌がった警官の一人が「真っ暗な金曜日」と皮肉を込めて名付けたと言われている。


オーストラリアはこれに当たる大売り出しの日がボクシング・デーと呼ばれるクリスマスの日の翌日に催されれる大セール。ボクシングとは拳闘の意味ではなくクリスマスで飾ったツリーなどを片付けてボックスに仕舞う日のことでイギリスから来ている習慣だ。普通クリスマスの後は誰も買い物をしない、だからその翌日に大セールをして在庫を一掃処分することでブラック・フライデーと似ているかも。


ケアンズでもこの日を待ちかねたかのようにショッピングセンターは大賑わいになることが多かったが、最近は以前のように買い物客でごった返すことは少なくなった。街中にアウトレットが進出してから人は大安売りに慣れてしまったようだ。今年のボクシング・デーのショッピングは果たしてどうだろうか?