無駄使い

オーストラリアでは「財布の紐が固い」と言う時に「Can't take it with you」と表現することがある。直訳すると一緒に持っていけないとなるが、この意味って「そんなにお金を貯めてどうするの?お金はあの世には持っていけないよ!」ということらしい。実はオーストラリア人て極めて浪費するのが平気な国民なのだ。


日本人は昔から仏教や儒教の教えにより浪費する事に対して罪悪感を持つ。倹約は即ち美徳に当たり浪費は悪徳であるという考えを持つ人が多いと思う。「買いたい物があったら一週間考えてそれでも欲しかったら買いなさい」なんて教えられたことがあるのでは? だから日本人はちゃんと貯金をして将来に備える人が多い。


オーストラリア人は違う。とにかく金使いが普通ではない。上さんとウーバーイーツのデリバリーサービスをやっていてよく分かるが、この距離で頼む?というのが凄く多い。もう酒を飲んでいるのか?とも思うが、ガソリンスタンドのソフトクリーム一個をウーバーで頼む人もいるぐらいで、可笑しいんじゃないかと不思議になることもしばしばある。


今回のコロナ渦でも一定額の年金を下ろせることで、それを使って車を買ったり旅行に行ったりと我々では考えられない事を結構やってる。先進国の中で一番貯金が少ないというのも聞いたことがあるが、つまり万事において「お金は墓場には持っていけないよ」ということらしい。その根底にはつまりこの国は老後は政府がちゃんと保障をしてくれるからという事だそうだ。