人生とは。。。

かみさんが突然古くなったテーブルクロスや穴の開いたTシャツを次々と処分し出した。「こんな見すぼらしいものをいつまでも使っているからこの生活から抜け出せないっ」とこういうものを使っていると貧乏神が来るらしく「生活を変えたいっ」とヨレヨレになった古い物を一掃するに至った。「あんたもこんなTシャツで外に出て行かないでよっ」と自分も穴の開いているTシャツで早速一撃を受けて釘を刺されてしまった。


発端はかみさんの車が壊れたことにある。直した筈の車のエンジンランプとオイルランプが再び点灯したので今度は直接車を買ったディーラーに点検に出した所、エンジンの総取り換えになってしまったのだ。かみさんの車は日本のディーゼル車で調べてみると実は日本でリコール扱いになった車種と分かった。修理費はすべてディーラーの負担になったがエンジンは日本から取り寄せるため修理に1か月以上かかるらしい。


これで切れてしまったかみさんは「ウーバーをやっているので何か保障してっ」と嚙みついたら「レンタカーも出るのであなたはラッキー!」とすかさず返され、さらに「オーストラリアではリコールになっていないのであなたは本当にラッキー!」とさらにダメ押しされた。ウーバーをやるにはさらに別の保険に加入する必要がある為、借りたレンタカーでは事故ったら保険が降りないので諦めざるを得ないのだ。


ウーバーの収入が途絶えたことで意気消沈してしまったかみさんは、自分たちには貧乏神が取り付いているからこういうことが起きると身の回りの古くなったものから随時変えていくことにしたのである。そしてひと言「もう他力本願しかないかな。。」と当たるはずも無い宝くじに今、真剣に向き合っている。人生とはこういうものだ。