いつか3人で

天上の真ん中で輝いていた南十字星が徐々に地平線に下がり出すとケアンズも少しずつあの夏の暑さが戻って来る。そして南十字星が完全に見えなくなる頃には本格的な夏の始まりになる。今は南十字星の位置はまだ十分に見えるけど、かなり下がって来ていて天の川から少し外れて位置している。朝晩は快晴による放射冷却によりまだまだ涼しいが、日中はもう結構なぐらい暑い。


自分の中でケアンズの本格的な夏の始まりと一つの目処にしているのが競馬のメルボルンカップが行われる時で11月の最初の火曜日がそれに当たる。この日が来ると「あぁ、ケアンズに夏が来た」と歳時記のようにこの日を境にその到来を感じとる。はっきり言ってケアンズの夏はけっこう厳しい。


日本と同じで湿度が高く特に12月のクリスマスの頃からその暑さが顕著に現れ始め、まさにサンタクロースがサーフィンをしているイメージだ。だから自分はいつも日本に帰国する時はそのクリスマスの始まる12月の始めと決めている。この時期は通常、旅行者もあまり来ないので暇になるのもそうだが、やっぱりクリスマスってホワイトクリスマスを味わいたいと思う。


以前、高校生だった頃の息子といつも横浜の赤レンガ通りの特設のスケートリンクで冬を思いっきり味わうのが通例で、とにかくケアンズの子供は冬に触れたことが無いので息子もいつもスケートを楽しみにしていた。今はそれが講じて日本でスノボーにハマっているが。。。  でもいつかかみさんも含めて家族3人で日本の冬を満喫する日を心待ちにしているところだ。