かみさんが寝込んだ

かみさんが寝込んでしまった。ダウンしてから今日で3日目になる。先週、シドニーに遊びに行った後ケアンズに戻って来てから体調を崩してしまった。戻った後の翌々日に調子が悪いと言いながらも「休めない」と無理して仕事に行ったのが悪かったのか、その後、完全に風邪を拗らせてしま今も寝込んでいる。


咳がとにかく止まらない。気管支炎に罹った感じで何だか痰が絡んで茶色いような血が混じると言うので、早く病院を予約して医者に診てもらった方が良いと言ったが、予約がいっぱいでなかなか取れないでいる。かみさんも早く抗生物質を飲んで治したいと「ゴホン、ゴホン」と擦れた声を出しながら苦しそうにしている。


幸いにも今回の風邪はコロナでは無かった。検査キットで陰性が出たのでホッとしているが、それでもインフルエンザだったら熱も上がるので苦しいのはいっしょかもしれないけど。前回のコロナに罹った時と同じように今回の風邪も完全に治るのにはまだ時間かかかりそうな感じがする。


それでもかみさんは「あさってには仕事に行かなくちゃ」と言っている。「まだ様子を見た方が良いんじゃない?」と言ったがどうやら今回も自分の話は聞かなそう。無理して仕事に行ってさらに悪化させた方が結果良くないのにと思うけど。自分もさすがに今回は咳で移るかなとも思うが、もし平気だったらやっぱりプロポリスパワーが効いているのかもしれない。

気持ちは既に新しい店に

売り場面積が6.7m x 5.2mしかない今度の新しい店のフロアースペースをどう有効利用しながら使って行くか、最近は毎日そんなことばっかり考えている。朝のプールで30分間泳ぎながら「ああした方が良い」とか「こんなことはどうだろうか?」なんて次の店のことが頭から離れない。


もちろん、スペースが狭すぎるのでディスプレイに使用するテーブルなど3つしか置けない什器はもう既にその置く場合も決まっているし、壁のスペースもスラットウォールに付けるガラスの枚数も必然的に決まっているので、別に悩むほどのレイアウトではないのだが。それでも色々「ああだ、こうだ」と考えてしまう。


店の移転となると通常はお金がかかるもんだが、今回の移転に際しては殆どお金がかからないのでそれが助かっている。それに家賃も今より安くなるので、そのことが何より精神的に安心する。この家賃ならこの先またコロナみたいなとんでもないことが起こっても、何とか払うことが出来るかなと。


でも、実際にやってみなくては分からないので不安は尽きない。果たして自分の給料は出せるのだろうか?とか。この店のメリットはとりわけ狭い分だけ商品のボリュウーム感は思いっきり出せるので、逆にお客さんが入った時のインパクトは意外にあるかもしれないけど。今は早く新しい店で勝負したいという気持ちが日々膨らんでいて9月1日が待ち遠しい。

新たなスタート

今日、新しい店の2年リースの契約にサインを済ませ、9月からそこでスタートすることになった。これでこの先2年間は再びケアンズで商売をすることに。正直、今は期待より不安の方が大きい。23年前にこの店を始めた時のようなみなぎる自信は何処にもない。ただ、自分で決めたことなので今は前を見るだけ。


家に帰ったらまず契約したことを妹に電話で報告するつもり。今回のことを後押ししてくれた妹にまず第一報を伝えたい。そして父親にこの先2年間はケアンズで頑張ってみると伝えるつもりだ。この2年間、日本に帰るかどうかずっと悩んで来た。そして悩んだ末に出した最後の答えがここで後2年頑張るというものだった。


ただ、この先も一番不安に思うのは父親のこと。もうすぐ88歳になる父親をひとり日本においてケアンズにいるのは不安の何ものでもない。日本に帰ると約束したのに現実それが出来なかった。やはり、作ってしまった大きな借金を日本で働いて返して行くというのが、実際には容易ではないというのが大きな理由の一つ。


朝、母親に報告した、今日サインをすると。そして父親のことをずっと見守っていて欲しいとお願いした。どうか、どうか元気でいて欲しいと。自分も今年の暮れには61歳になるがまだまだ苦難は続きそう。不安だらけの人生が止むことは当分なさそうだ。新しいスタートが間もなく切られる。もう、後戻りは出来ない。