うんちが...

うちの店の目の前でうんこをボコボコして行った犬がいる。思い当たるのが3匹の小型犬を連れた老夫婦が店の前で立ち止まっていたのがそれだ。100%の確信は無いが、してったうんこの多さから1匹ではないのが容易に想像が付く。「あのね...取れよ、うんこ、しかもこんな人通りのある路上で」と怒りが収まらない。


その時、たまたまお客さんが何組か店に入って来た時だった。入店したお客さんが殆ど買って行ってくれて珍しく忙しく立ち振る舞っていた。お客さんが引いて店内を見るとフロアの至る場所に黒いものが付いていた。「何だよ、誰か泥だらけの靴で入って来たな」と思ってペーパータオルで拭いたら何か変な臭いが! 「これ、うんこじゃん」


しかもよく見ると色んなところに付いている、フロアの至る所に...そして店の前を見ると見事に踏ん付けられたうんこが何箇所も散らばっていた。「これか...」しばらく傲然として立ちすくんでしまった。「誰だよ...こんな歩道に犬のうんこまき散らした奴、ふざけんなよ...」


この後、1時間かけてこの汚物の処理をすることに。歩道に着いたうんこをペーパータオルで拭きながら「何で俺がこんな事しなくちゃいけないの...」と寂しくなって来た。店の中もすべて拭き取った後にモップをかけて何とか落ち着きが戻ったのは、日が傾きかけた頃だった。う~んと時間を無駄にした感じ、どうしてくれんの、ほんと。

今年もやっぱり買えない。

ケアンズは今週に入って急に涼しくなって来た。特に朝晩はけっこう涼しくて何か羽織るものがあっても良いくらいの寒さになった。早朝のプールも先週までは心地良かった感じだったけど、今は入る瞬間に根性がいるぐらい。日が当たらないレーンで泳ぐ時には最初、かなり根性が入る。


朝なら日向を歩いていてもさほど暑さを感じくなった。ちょっと前までは朝もそうだけど夜でも歩いていると身体中がじとっとして、特にジーパンが纏わりついて気持ち悪かったけどそのジーパンも汗っぽく感じないので今は洗濯の機会も減った。夏は二日に一回ぐらい洗わないと気が済まないぐらい汗っぽい。


良い季節がやって来た。ケアンズはこれから9月いっぱいぐらいこんな季節が続く。街を歩く人も夜になると何か軽い上着を羽織っている人を見かけるようになった。今朝は店を開けるまで少し時間があったので、ショッピングセンターに行ってフリースみたいなものがあれば安かったら買おうかなと思っていくつか試着したけどやっぱり買うのを止めた。


去年もこの時期に買おうとしたけど結局止めてしまい、今日も同じようにやっぱり躊躇って買えなかった。詰まる所、去年もこれしか持ってないというヨットパーカー1枚で過ごしたんだけ今年も何だかそうなりそう。そのパーカーも25年前に買ったものなんだけど、気に入っていて今年もその出番が来たって感じ。どうしても宝くじのようにサッと買えないのは何故なのだろうか?

「会話が好き!」

期待していたゴールデンウィークだっだけど来たのか来なかったのか分からないうちに気が付いたらいつの間にか終わっていたという感じ。コロナ前のようなゴールデンウィークとはかけ離れたような寂しいものだった。こんなもんかなとゴールデンウィークと言えども昔のような賑わいはもう味わえないのだろうか?と思った9日間だった。


この期間中に来てくれたお客さんで幼稚園で保育士をしているという女性がこんなことを言っていた。「最近のショッピングはネット通販が増えたけど私はこうして店の方とお話をしながらお買い物をするのが好き、せっかくまた海外に旅行に出れたのだから、そこの地元の方と買い物を通してお話をすることが楽しみです」と。


そして彼女曰く、ある晩レストランで食事をしていたら、隣の席に座った日本人の新婚さんのように見えるカップルが食事が来るまでの間、ずっとスマホを見ていてお互いが全く会話をしないことが何か気になったと話していた。「最近の若い人は本当に会話が少なくなったと感じます」と会話が無いことが気になったようだ。


自分はこの店に来てくれたお客さんが会話を通して買い物をより楽しんでくれることが何より嬉しい。自分がしゃべり過ぎて嫌になるお客さんがいるかもしれないけど、会話でお客さんがこの店に来て良かったと思えてくれたらそれは店主冥利に尽きること。それをあらためて感じ取った会話だった。スマホを見てばかりの新婚さんは今回うちに来てくれたのかな?