甲斐性が無い

シドニーにいる息子から「Drマーチン」の靴を買ったと電話が入った。普通なら大学生がいちいち親に買ったものなど報告なんかしないと思うが、親の甲斐性が無いので買おうかどうしようか迷ってセールの最終日に買ったらしい。息子は今、政府の援助を受けながら大学に行っている。シドニーはケアンズと違って家賃なんかも高くて暮らすには結構大変な所だ。だから政府には本当に感謝している。


「安く買えた」「自分が気にいったならいいじゃないか、でも今は仕送りは出来ないからお金は大切に使えよ」「分かってる、いつも自炊してる、無駄なお金は使わない」と本当なら人生でも一番楽しいはずの学生時代なのにその貴重な時間を心から楽しめていない。自分の二十歳の頃を思い出すと時代は違えど自分が辿った学生生活と余りにも違い過ぎて息子がみじめに思える。


「家賃は交渉しろ、これは駆け引きだから」「分かった、やってみる」こんなやり取りを19歳の子が普通はしないと思うが、背に腹は代えられない。只々、建築の勉強に専念しながらその傍らで社会の知恵まで付けて行ってる。本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだ。


今日も会計士に今後についてのアドバイスを受けた。このままの状態がまだまだ続いたら、どこかで決断をした方が良いと告げられた。今は意味の無いことをやっているのは重々承知の上だ。 日本にいる父親も85歳だが今だ一人暮らしで頑張っている。まだ生きていろとしか言いようが無い。明日は終戦記念日、でもこっちはまだまだコロナなんかで終戦は迎えられない。

神のお告げ?

今日も朝の開店時から閑古鳥でお客さんの姿は無い。市内はウルルの平原かというぐらい人がいない。これで商売をしろというのが無茶な話だ。もうここまで来るとコロナに罹ってもいいからお客さんと接したいなんて馬鹿なことまで思ってしまう。本当にこれから先どうなってしまうのだろう?


ニュージーランドでは102日ぶりに感染者が発表された。何と冷蔵庫に貯蔵してあった食品の包装からウイルスに感染したというニュースが報じられている。こうなって来ると今後、海外からの郵便物まで禁止されるかもしれない。物品まで鎖国になったら日本からの輸入を考えていた策案もお釈迦になる。これはもうビジネスを畳めという神のお告げかもしれない。


日本の旅行会社がソーシャルツアーなる安全な旅と打ったケアンズの旅行を10月末から企画した広告が出ていたのを見て一瞬びっくりしたが、これもあくまで今後の予定という事でこれに関してはエアラインもまだ諦めていないそうだ。皆な近い将来に向けた希望はまだまだ捨てていないということで何か嬉しい。


自分の店だけとか個人で考えてしまうと頭が変になってしまいそうだが、ケアンズの観光に付く皆さんが同じ気持ちだと何だか心強い気がする。 さらにここに来てフィリピンのセブ島の観光が再開されるかもしれない?という記事も上がっている。壊滅的なダメージのセブ島を救済するためらしいが。。。


また、ロシアではワクチンが世界最速で承認された。効果も分からないし安全性も担保されていないが、これもちょっと目が離せない。世の中は今までに無い動きが少しずつ出ているのは確かだ。日はまた昇る、明日はどうなるんだろう?