災いを転じて福となせる?

昨日、マリーバから来てくれた日本人の常連のお客さんが、今、セールを打ち出している高額の帽子やバッグのブランドをわざわざ定価で買ってくれた。お支払の際に「定価の値段で払うから」と言うので「セールしているので」と言うと「今日はそのつもりで来たの」と言って高額な商品の帽子とバッグを定価で買ってくれた。そして「だからお店ずっと続けてねっ」と言ってお店を後にした。


うちの店のために支えてくれている人がいる。こんなお客さんがいると今までずっと店を続けて来て良かったとつくずく思う。こうした常連さんがケアンズにはけっこういて皆んな自分の店を気にかけてくれていることに感謝したい。何とか出来るところまでは頑張りたいと思うが。。。  本当にいつになったら元の日常に戻るのだろうか。


10月になると今までの状況が変わり政府から出ていたサポートも減り、特に一番頭が痛い家賃だが州の定めていた減額の規定もここで終わり今後の金額は家主との交渉になる。もし家主が家賃を減額してくれなければ、この先は全額を払って行かなければならない。現状これは到底無理なことで、そうなったらもう店を畳むしか無い。


自分たちも知っているスピリチュアル・テラーの女性が、かみさんの友達に「自分たちは今は平気だけど10月になったら慌てる」と伝えたそうで、「10月って何か当たってるじゃん?」ってかみさんと顔を見合わせてしまった。何か方向性を変えなければと気持ちばかり焦ってしまってこの後に至っても何も考えられない自分が情けない。間もなく最大のピンチがやって来る。今は藁をも掴む思い、チャンスはあるのか?

自問

このコロナ禍の中で仕事を失ったり家を失った人が今、道の駅などの駐車場を滞留場所にして車の中で暮らしているという報道を目にした。いろいろな理由があってそこで車中泊に至っているようだが、殆どの人が車を所持しているという理由で自治体からの生活保護が受けられないのが現状だそうだ。車中で最期を迎えた高齢者も多いという。


「勝ち組」と「負け組」という社会の分断の構図が今の世の中には存在していると指摘していた。自分も負け組なので負け犬のように聞こえてしまうかもしれないけど、こういう社会の分断の仕方は何か悲しい。安定した生活を送る人と路上で迷う人に溝があってそれが比較される今の社会は全てではないにせよ何処か歪んでいるのかもしれない。


一生懸命に頑張って今の地位にいる人をもちろん称賛する一方で、コツコツと努力しながらやって来ても今回このコロナ禍の大きな波に飲み込まれてしまい、どうすることも出来ない人もいる。人生ってその時代のタイミングで本当に大きく、しかも簡単に左右されてしまうものだとつくずく感じる。もし、自分が80年代に同じことをしていたら今頃はケアンズのどこかに天空の城を築けていたかもしれないからね。


今の時代ってIT企業家やYouTuberなど年齢なんかに関係なくアイディア一つで大成功するケースが世の中に星の数ほど渦巻く夢のある社会がある一方で、時のいたずらからその人生を翻弄される別物の世の中も存在する。 ある30代男性の言葉が残る。「どこにも行けないし、誰にも相談出来なかった。正直、自分の気持ちもわからない。生きたいのか、生きたくないのか」。 このコロナ禍の世の中は特別な出来事かもしれないけど、それでも前を向いて生きて行くためには今、何が出来るのか自分自身に問いかけていくしか無いような気がする。ちょっと寂しい話になってしまったが。

自然が生み出す力

新型コロナの感染予防にはうがい手洗いとマスクの着用が生活様式の必須に成りつつ、人との間で2メートルの距離を取ることも今やライフスタイルの基本になって来た。原因の大きな要因とされる飛まつから感染しないように最近はマスクも3層の立体式マスクなどN95 やサージカルマスクと同等の効果が期待されるマスクも多く出回っている。


もちろん、これは今の世の中で暮らして行くためには必要不可欠な予防の対策だ。ただ自分の中でどうしても信じたい「自然が生み出す力」がこの世には存在するのではないか?と思いたい。長年オーストラリアに暮らして来てどうしてもユーカリとミツバチの関係が気になっていた。これが感染予防に効くとは言わないが、ちょっとした効果があるに違いないと。。。


ユーカリには抗菌効果や抗ウイルス作用があり空気を浄化する効果が期待される。先住民のアボリジニーも古来ユーカリを薬として利用して来た。一方のミツバチはこのユーカリの樹木がら集めた成分に自らの分泌物を合わせて巣の隙間に塗る事で腐敗や微生物の菌から自分たちの巣の中を守って来た。よく言う「プロポリス」という抗生物質でいずれも抗菌や抗ウイルスとして期待される。


自分はこのプロポリスをずいぶん前がら服用して来てこの20年間で殆ど風を拗らせたことが無い。バカと言われればそれまでだが、何かコロナにも罹らないような、このプロポリスに不思議な力を感じとる。太古からオーストラリアに伝わる天然の力が感染の無いアボリジニーを守っているのでは? 自然界が生み出した「ユーカリとミツバチ」この奇跡の組み合わせをこれからも信じたい。